細胞は生きている

一つ一つの細胞には限りある命があり 寿命が来て死ぬと新しい細胞に置き換わる 人の体には50兆から75兆の細胞があるのだけれど 細胞は約260種類に分けられ 種類ごとに違った寿命を持つ 胃や腸の表面にある上皮細胞は1日 精子細胞は約3日、皮膚細胞は約2〜3週間 血液中の赤血球は約4か月、白血球は1年以上 骨の細胞は約10年 脳細胞は人が死ぬまで 心臓の心筋細胞や神経細胞も一生かわらない 人体は1日で1兆個もの細胞を入れ替える 不要になった細胞は死んで そばの細胞を分裂させてふたつにして そのひとつを死んだ細胞と入れ替える 人間が死ぬと体内の細胞も死ぬ でもすべての細胞が死ぬまでに 数時間はかかる 時には1日かかることもある 細胞がいくら入れ替わっても 変わらないものがある 決して入れ替わらない細胞もあるけれど それよりも その人のまごころ、慈しみ、誠実さ それらは絶対に変わらない そして その人の魂、本性、正体 そんなものもたぶん変わらない